小学校や中学校では、種子のつくりについて学習します。種子のつくりは、中学校の定期テストで頻出問題だったと思います。自分の中学時代は、花のつくりのほうが出題頻度は高かったため、優先度的には花のつくりのほうが高いかもしれません。花のつくりと関係する部分もあるので、花のつくりと合わせて覚えることが効率的だと思います。種子のつくりの覚えるべき部分をまとめました。
種子
種子は、種子植物が増殖するために作るものです。簡単にいえば、種(たね)のことです。種子には、有胚乳種子(ゆうはいにゅうしゅし)と無胚乳種子(むはいにゅうしゅし)があります。
有胚乳種子は、胚乳を有する種子のことです。胚乳は、胚が発芽するときの栄養分を蓄える部分です。つまり、有胚乳種子とは、胚乳に蓄えられた栄養分によって発芽する種子です。有胚乳種子としては、例えば、カキ・イネの種子が挙げられます。
無胚乳種子は、胚乳を有さない種子のことです。無胚乳種子の場合、発芽のための栄養分は子葉に蓄えられています。無胚乳種子は、子葉に蓄えられた栄養分によって発芽する種子です。無胚乳種子としては、例えば、エンドウ・アサガオ・クリの種子が挙げられます。
有胚乳種子のつくり
上の図は、イネの種子のつくりを表したものです。それぞれの部位について説明します。
- 種皮・・・種子の表面を包むものです。
- 胚・・・発芽すると、根、くき、葉になります。
- 胚乳・・・胚が発芽するときの栄養分を蓄えます。
上の図は、カキの種子のつくりを表したものです。カキの種子は、胚の形がはっきりしています。上の図に示すように、胚は、子葉、幼根、胚軸から構成されています。
- 子葉・・・最初の葉になる。
- 幼根・・・最初の根になる。
- 胚軸・・・子葉と幼根をつないでいる。茎になる。
無胚乳種子のつくり
上の図は、インゲンマメの種子のつくりを表したものです。
- 種皮・・・種子の表面を包む。
- 子葉・・・最初の葉になる。無胚乳種子の場合、発芽のための栄養分を蓄える部分でもある。
- 幼芽・・・発芽して茎になる。
- 胚軸・・・茎になる。
- 幼根・・・最初の根になる。
確認テスト
問1:種子は、胚乳の有無によって2つの種類に分けられる。2つの種類の種子を答えよ。
問2:無胚乳種子は、発芽のための栄養分をどこに蓄えているか。
問3:下の図はイネの種子である。A~Cに入る語句は何か。
問4:下の図はカキの種子である。A~Fに入る語句は何か。
問5:下の図はインゲンマメの種子である。A~Dに入る語句は何か。
確認テスト回答
問1:有胚乳種子と無胚乳種子
問2:子葉
問3:A→胚乳、B→種皮、C→胚
問4:A→胚、B→子葉、C→胚軸、D→幼根、E→種皮、F→胚乳
問5:A→幼芽、B→胚軸、C→子葉、D→幼根
動画で覚えよう!
教育動画チャンネルポテスクールでは、小学校や中学校での学習内容を動画にしています。種子のつくりをおぼえよう!では、種子のつくりについて一問一答形式で学習することができます。記憶の定着には、問題を繰り返し解くことが重要です。動画であれば、空き時間を使って問題を解くことができるので、ご活用ください。