中学校の理科では、人の身体について学習する授業があります。この授業で、心臓について学習することがあると思います。今回は、心臓について定期テストに出題されそうな点をまとめてみたいと思います。人の身体については、保健体育でも学習するため、理科の定期テストだけでなく、保健体育の定期テストにも役立つかもしれません。
心臓
心臓は、人の臓器の中でも最もメジャーな臓器の1つだと思います。心臓は、身体の全体に血液を送るポンプの役割を果たしています。なぜ血液を送るかというと、血液は、細胞に栄養を与えたり、身体の老廃物を除去する役割を担っているからです。心臓から送り出された血液は、身体の全体を巡って心臓に帰ってきます。このように、同じ場所をぐるぐる回ることを循環といいます。血液の循環を血液循環といいます。
心臓のつくり
心臓は、左胸にあり、握りこぶし大のサイズです。心臓は、4つの部屋に分かれています。4つの部屋は、それぞれ、右心房（うしんぼう）、右心室（うしんしつ）、左心房（さしんぼう）、左心室（さしんしつ）と呼ばれます。右心房、右心室、左心房、左心室は血管や弁で繋がっており、血液が流れるようになっています。
- 心房・・・心臓の部屋のうち血液が流入する部屋（血液が入ってくる部屋）のことです。
- 心室・・・心臓の部屋のうち血液が流出する部屋（血液が出ていく部屋）のことです。
- 右心房・・・自分の身体を基準として右側にある心房のことです。図の場合、人を正面から見た図になることが多いので、左側に書かれることが多いです。
- 右心室・・・自分の身体を基準として右側にある心室のことです。図の場合、左側に書かれることが多いです。
- 左心房・・・自分の身体を基準として左側にある心房のことです。図の場合、右側に書かれることが多いです。
- 左心室・・・自分の身体を基準として左側にある心室のことです。図の場合、右側に書かれることが多いです。
上記したように、図と左右が反対になっていることがあるので、問題を解くときには気を付ける必要があります。
血管について
心臓から送り出された血液が通る通路の役割をするのが血管です。血管が身体に張り巡らされていることで、身体の各所に血液を届けることができます。血管は、動脈、静脈、毛細血管に区別することができます。
- 動脈・・・心臓から出ていく血液が通る血管のことです。心臓から肺へいく肺動脈と、身体の各部分へいく大動脈があります。
- 静脈・・・心臓に入ってくる血液が通る血管のことです。全身から帰ってくる大静脈と、肺から帰ってくる肺静脈があります。
- 毛細血管・・・動脈と静脈を繋ぐ非常に細かい血管です。毛細血管では、酸素と二酸化炭素とのやりとりや、養分と老廃物とのやりとりが行われます。
血液の循環について
血液循環は、肺循環と体循環に区別することができます。血液は、動脈血と静脈血に区別することができます。
- 肺循環・・・右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房の順に血液が流れる循環を肺循環といいます。肺循環により、体内で発生した二酸化炭素を肺で放出し、酸素を体内に取り入れることができます。
- 体循環・・・左心室→大動脈→動脈→毛細血管→静脈→大静脈→右心房の順に血液が流れる循環を体循環と言います。体循環により、身体の各所に酸素や栄養を与えたり、二酸化炭素や老廃物を運搬することができます。
- 動脈血・・・酸素を多く含む鮮紅色の血液のことです。肺循環においては肺から左心房までを流れる血液です。体循環においては左心室から毛細血管までを流れる血液です。
- 静脈血・・・二酸化炭素を多く含む暗紅色の血液です。肺循環においては右心室から肺までを流れる血液です。体循環においては毛細血管から右心房までを流れる血液です。
確認テスト
問1：心臓の4つの部屋の名称を答えよ。
問2：静脈とは何か。
問3：血液循環を2つに区別すると、何があるか。
問4：下図のA~Dに入る名称を答えよ。
確認テスト解答
問1：右心房、右心室、左心房、左心室
問2：心臓に入ってくる血液が通る血管のこと。
問3：肺循環と体循環
図4：A→右心房、B→右心室、C→左心房、D→左心室
動画でおぼえよう！
教育動画チャンネルポテスクールでは、学習用の動画を投稿しています。心臓のつくりをおぼえよう！では、心臓について学習することができます。動画のタイトルは、心臓のつくり、となっていますが、体循環や肺循環など、本頁で記載した種々の事項を学習することができます。心臓について学習する際には、ぜひこちらの動画をご活用ください。