中学歴史【明治維新】プリント・確認テスト用紙
中学歴史【明治維新】の確認プリントです。
中学歴史【明治維新】について
【新政府の成立】では、明治維新による日本の近代化について学びます。江戸時代の幕藩体制から中央集権国家へ移行するため、新政府はさまざまな改革を行いました。1868年には「五箇条の御誓文」を発布し、政治の基本方針を示しました。同年、元号が慶応から明治へ改められ、江戸は東京に改称されました。さらに、1869年には藩主が土地と人民を政府に返還する「版籍奉還」、1871年には藩を廃止して県を設置する「廃藩置県」を実施し、地方の統治体制を整えました。また、身分制度を改め、四民平等の原則を打ち出しました。士族には帯刀禁止が課され、平民も名字を名乗ることが許可されました。さらに、えた・ひにんの身分を廃止する「解放令」が出され、すべての人が平民とされました。このように、新政府は欧米を手本に、近代国家の基礎を築いていきました。
【明治維新の三大改革】では、明治政府が近代国家を目指して行った三つの改革について学びます。まず1872年に「学制」が公布され、小学校から大学校までの制度が整えられました。特に満6歳以上の男女は小学校に通うことが義務とされましたが、授業料が家庭の負担だったため、最初は就学率が低くなりました。次に、1873年に「徴兵令」が出され、20歳以上の男子に兵役の義務が課されましたが、戸主や身長が一定未満の者などは免除されました。そして、土地に課税する「地租改正」では、地価を基に税を現金で納める制度が導入され、税率は当初3%でしたが、重い負担に反対する一揆の影響で2.5%に引き下げられました。これらの改革は、近代日本の基礎を築く重要な取り組みでした。
【富国強兵と文明開化】では、明治政府が近代国家を目指して行った「富国強兵」と「文明開化」について学びます。富国強兵とは、経済を発展させて国を豊かにし、軍隊を強くする政策です。政府は「徴兵制」を導入して全国統一の軍隊をつくり、「殖産興業政策」によって産業の育成を図りました。その一環として、富岡製糸場のような「官営模範工場」が建てられました。交通・通信の整備も進み、1872年には新橋・横浜間に鉄道が開通し、人々は「陸蒸気」と呼びました。また、西洋文化を取り入れる「文明開化」により、洋服やガス灯が使われ、暦も太陰暦から太陽暦に変わりました。福沢諭吉の『学問のすゝめ』や、中江兆民によるルソーの思想の紹介など、学問や民主主義の考え方も広がりました。
【近代的な国際関係】では、明治時代初期の日本がどのように近代国家を目指して国際社会に対応していったのかを学習します。岩倉使節団の派遣や、欧米諸国との条約交渉を通じて、日本は西洋の制度や文化を取り入れようとしました。また、征韓論や江華島事件をきっかけに朝鮮との関係が深まり、日朝修好条規の締結に至ります。さらに、北海道や沖縄、樺太・千島などの領土拡大や支配の強化、アイヌ民族や琉球王国への政策についても学びます。これらを通して、日本がどのようにして近代国家としての体制を整えていったかを理解します。
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