中学生になると、地理の授業で気団について学習するかもしれません…微妙な言い回しになってしまったのは、気団について学習するかの確信がもてなかったからです。昔は、気団について学習したのですが、現在では、気団を用いずに気候について学習することも、あるとかないとか…
気団とは、同じ性質を持った空気の塊のことです。もう少し詳しく言うと、陸地や海の影響により、温度や湿度が同一な空気の塊が一定範囲に亘って生じます。これを気団と呼んでいます。日本の周辺にも気団は存在しており、日本の気候に影響を及ぼしています。実際に学習するかはわかりませんが、テスト対策の一環として、日本周辺の気団についてまとめてみました。
目次
日本周辺の気団
日本周辺には、小笠原気団、シベリア気団、オホーツク海気団、長江気団(揚子江気団)及び赤道気団の合計5つの気団があります。赤道気団を除いて、4つの気団と習う場合もあります。長江気団を除いて3つの気団と習うこともあるようです。それぞれの気団の特徴を簡単にまとめてみました。
小笠原気団
- 温暖で湿っている。
- 夏に発達することで、日本に南東からの季節風をもたらす。
- 夏は小笠原気団に日本が覆われるため日本の夏は高温多湿になる。
シベリア気団
- 寒冷で乾いている。
- 冬に発達することで、日本に北西からの季節風をもたらす。
- 日本海上で熱と水蒸気の供給を受けて変質し、日本海側の地域に豪雪をもたらす。
オホーツク海気団
- 寒冷で湿っている。
- 梅雨期や秋雨期にできる気団。
長江気団(揚子江気団)
- 温暖で乾いている。
- 春と秋に揚子江流域にできる気団。
- 現在では、シベリア気団の一部とみなされており、独立した気団とみなされない場合がある。このため、教科書によっては紹介されていないことも。
赤道気団
- 温暖で湿っている。
- 台風を生じさせる。
まとめ
特徴 | 季節 | 位置 | |
小笠原気団 | 温暖・湿っている | 夏 | 日本の南東の太平洋上 |
シベリア気団 | 寒冷・乾いている | 冬 | 日本の北西 |
オホーツク海気団 | 寒冷・湿っている | 梅雨期・秋雨期 | 日本の北 |
長江気団 | 温暖・乾いている | 春・秋 | 日本の南西 |
赤道気団 | 温暖・湿っている | 赤道付近 |
動画で覚えよう!
気団の位置や気団の特徴を学習できる動画として、ポテスクールでは「海と海流と気団をおぼえよう!」という動画をYoutubeに投稿しています。タイトルからわかるように、気団だけではなく、日本周辺の海や海流についても学習できる動画になっています。約3分の動画で、海、海流、気団を学習できるので、効率的に学習を行えると思います。ぜひご活用ください。