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中学生国語【品詞(連体詞)】プリント・確認テスト用紙
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中学生国語【品詞(接続詞)】プリント・確認テスト用紙
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【閑話休題】連体詞の種類と全55語一覧
連体詞の正確な数は、辞書や文法書によって異なりますが、一般的には 50語から60語程度 とされています。
連体詞は日本語の品詞の中でも数が少なく、特定の名詞を修飾する役割を持つ語が限られているため、このような数に収まっているんですね。
ここでは55語の連体詞を表にしました。ご参考にしてみてくださいね。
✅連体詞55語
連体詞の種類 | 例 |
---|---|
〜の型 | あの、かの、この、さしもの、その、どの、ほんの、大の |
〜が型 | わが |
〜な型 | あえっげな、あえづげな、あげな、あんな、おかしな、こんな、そんな、どんな、な、ひょんな、んな、異な |
〜た/だ型 | ああした、ありふれた、おもいきった、とんだ、ふとした、大した |
〜る型 | あらゆる、ありとあらゆる、ありとある、ある、いかなる、いかれる、いわゆる、かかる、きたる、さる、たくまざる、なだたる、主たる、単なる |
その他 | ああいう、ありし、い、かくいう、こういう、さきはう、そういう、はずべき、みしらぬ、むこう、当該、所謂、約、道ならぬ |
✅連体詞の特徴とは?
特徴 | 説明 |
---|---|
✅ 名詞を修飾する | 「連体詞」は 名詞の前 に置かれて、それを説明します。たとえば「この本」「ある日」「大きな声」など。 |
✅ 活用しない | 形容詞や動詞と違って、形が変わる(活用する)ことがありません。「この」が「こない」「こかった」みたいに変わることはありませんね。 |
✅ 使える位置が限定的 | 連体詞は 名詞の直前でしか使えない のが大きなポイントです。たとえば「この」は「この本」とは言えますが、「このは美しい」などとは言えません。 |
✅ 似た形が形容詞や副詞にある | 「大きな声」と「大きい声」、「ある日」と「あった日」、「いろんな」と「いろいろな」など、似ていても文法的に別の品詞になります。 |
連体詞の大きな特徴は上の表のとおりです。
では「いろんな(連体詞)」と「いろいろな(形容動詞」を例に挙げて分析してみましょう。
🔍「いろいろな」と「いろんな」の違い
項目 | いろいろな | いろんな |
---|---|---|
品詞 | 形容動詞(ナ形容詞) | 連体詞 |
元の形 | いろいろだ | いろんな(元形なし) |
活用 | する(いろいろだ→いろいろだった) | しない(形が変わらない) |
使い方 | 名詞+「いろいろだ」「いろいろな+名詞」など | 連体詞なので 名詞の前限定 |
文法の働き | 名詞・文全体を説明できる | 名詞を修飾するだけ |
使用の場面 | 文章語、丁寧な表現 | 話し言葉、くだけた表現 |
似た言葉ではありますが、品詞として見ると、これだけの違いがあるんですね。
次に、文章の具体例を挙げてみてみましょう。
🧪具体例
✅「いろいろな」(形容動詞)
・いろいろな問題が起きた。(名詞「問題」を修飾)
・問題はいろいろだ。(述語としても使える)
✅「いろんな」(連体詞)
・いろんな意見が出た。(名詞「意見」を修飾)
・× 意見はいろんな。(❌述語として使えない)

使い方が違うのがわかりますね。
🧠文法的な見分け方ポイント
- 文末に使える?
- 「〜だ」「〜だった」などの活用ができる → 形容動詞
- 文末に使えない → 連体詞
- 「な」が語幹にくっついてるか?
- 「な」を取り除くと意味が通じる(いろいろ) → 形容動詞
- すでに「な」込みで一語(いろんな) → 連体詞
違いについて理解できましたでしょうか。
連体詞の単語には、他の品詞と似た言葉がいくつかありますので、見分けてみてくださいね。



プリントでは似た言葉も問題に挙げていますので、ぜひ解いてみて下さいね。
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